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人間活動に専念ガイド:
経営指針書の磨き方と活かし方

中小企業がいちばんおもしろいな。 いちばんしんどいかもしれんけど、やったらやっただけ、すべて自己責任で因果応報がよーくわかる。だからおもしろい。 団体行動が苦手でわがままで、どんな組織にも順応できなかったキクゾウが「わがままにも上には上がおるわ」と舌を巻いた。 2003年10月、大まじめな気持ちで、自主で民主な中小企業家同友会に入会。

ほぼ全員わがまま。人の話なんか聞いてるふりしていっさい聞かない。中小企業家とは、なんと自由奔放、やりたい放題な無法者なのか。 最高です。

とりあえずみんな社長になってみよう

250年以上、大過なく安定して稼ぎ続けてこられたのは、
ココロを鍛えていたからだと断言できる。
理念とかビジョンとか、まじめに考えて、
自分のベクトルがブレなかったから。
楽して儲けようなんて、
姑息な発想はなかったな。
どんなにしんどくっても自由が最高。
小さくても堅実に利益をだせる会社にしたいなら、
経営指針を磨くのがいちばんいい。

独立して最初の2~3年は、
食うために夢中で仕事の意味なんか深く考えない。
けど、そのうち、
>オレっていったい、
>何のためにこんなしんどいことやってんだ?

って、
ふと自問自答したくなることがある。
そんなときにやってもらいたいのが自社事業定義だ。

さあどうかな?
さすがにこれだけじゃ、
社長やってみようという気にならなかったかもしれないけど、
商売なんて、やりながら学ぶことばっかりなんだから、
始める前にグズグズ考えるのは時間のムダかもだ。
きくぞうの言ってることがおもしろいなと思うなら、
いちどコンサル受けてみてくれ。

入ってよかった中小企業家同友会

わたしが中小企業家同友会に入会したのは
2003年10月で、
それからいっぺんも赤字を出してないのが、
わが社のささやかな自慢のひとつでもあるわけなのだが、
マジで入ってよかったと思っている。
ここでわたしが中小企業家同友会さんのことをベタホメしても、
別におこづかいがもらえるわけじゃなく、
毎月7000円の会費はきっちり払わないといけないわけだが、
でもやっぱり自分が入っててよかったと思うんで、
商売の右も左もわからないあなたにもおすすめします。
入れてもらえるもんならすぐ入ったらいい。
わたしも最初は入れ入れと熱心に誘われて、
気乗りはしなかったけどとりあえず入ってみたら、
ええかげんな感じがほんまにええかげんでよかった。
自主・民主・連帯の精神っていってますけど、
政府系の公的な団体ではなく、補助金のたぐいも一切もらわず、
中小企業家ばっかりが自分たちでお金と知恵を出しあって自主運営してる。
そういうのを「任意団体」っていうんだが、
商工会議所なんかとは存立の根本がぜんぜんちがう。
だから、たぶん、
堅苦しいところがない(ルーズともいう)んだろう。
>来たかったら来たらいいし、
>来たくなかったら会費だけ払っといたら文句ないから来んな
みたいな、
単純明快なルールで。
マメに参加してた時期とそうでもない時期、幽霊会員に近かった時期もあったけど、
つかず離れず、
学びが足りてないなと感じたらまた思い出したように足を運んで、
なんやかんやいいながら出席率は高いほう。
学びの中でも特によかったのが、
経営指針成文化ってやつ。
なんのために経営やってるんか、
どんな会社にしたいのか、
お客さんは誰で、どこにいるのか、
利益はいくらほしいのか、
自分の強みは何か
‥‥etc。
はじめは答えられないことばっかりだったけど、
だんだんはっきり答えられるようになってきたことが無邪気にウレしい。
会社の方向性を詰めこんだ経営指針書ってもんができあがると、
ブレなくなる感じがわかって単純にウレしい。
実際、
社長がブレないと会社がブレないので、
外部環境にむやみにまどわされなくなってくるし、
業績は確実に安定する。
コントロールできるといったほうがいいかな。
わたしが中小企業家同友会に長年所属して、
数々のユニークな経営者と出会って刺激を受けながら学んだことを、
あなたと共有したくてこのカテゴリーがあります。

学びのコツは取捨選択にあり

せっかく中小企業家同友会に入っといて、
すぐにやめちゃう人はもったいないですね。
会費が払えない‥‥っていう理由なら止めないけど、
他の会員と衝突して気分が悪いとか、
レベルが低すぎてやってられんから盛和塾に移るとか、
わからんでもないけれど、こっちはこっちで継続したらいいのに。
経営指針だけじゃなく、
求人や人材育成も幅広く学べる。
毎日どっかで勉強会やってるので、
選び方しだいで自分にマッチしたテーマがすんなり見つかって、
コンビニみたいに便利に使える。
なんか役を受けてくれと頼まれたときがひとつのポイント。
例会にしろなんにしろ、ぜーんぶ自分たちで決めて自主運営やってるので、
支部長だの委員長だのブロック長だのグループ長だの‥‥
いっぱい役職があって、意味もわからないうちからポンと任されることもある。
組織運営やリーダーシップを学ぶために、
積極的に引き受けてみるっていうのがおすすめだけど、
しんどくなるのは役を受けたからっていうのが大多数なので思案のしどころではある。
いままで自由にやれてたのが、
いっぺんに強制色が出て肩の荷が重くなるのも事実。
経営者が他の経営者を見る目っていうのはかなり厳しいもんがあるので、
ええかげんな対応して無責任のレッテルを貼られると、
だんだん居場所がなくなってしまう。
適度な距離感を保って取捨選択
っていうのが、
中小企業家同友会での学びを最大化するポイントだとわたしは思う。
年商たかだか数百万円という個人事業主から、
100億、200億の大尽まで、
中小企業家っていうジャンルでひとくくりにして、
ごった煮で対等に意見交換してるってこと自体が特異なことなんですけど、
自分とぜんぜんちがう価値観が味わえるってことは実に貴重な学びだ。

このカテゴリーの投稿一覧

§ 心のお手入れをサボらないために
 > 1-アウトライン
 □経営指針作成の手引き
 □経営指針書の効能
 □戦略と戦術はどうちがうか?
 □なんのために仕事をするのか?
 □社員を巻きこむ経営指針づくり入門編
 > 2-ブレない軸
 □経営理念とは
 □組織のよりどころ
 □経営理念のつくり方
 □理念と信念
 □物心両面の幸福を追求する
 > 3-こんな会社にしたい
 □ビジョン描画力
 □どんな会社にしたいのか?
 □自社の事業を定義する
 □重要成功要因を書き出す
 > 4-利益がいっぱい
 □「被写体化」のススメ
 □横軸連携
 □コンセプトメイキングで奇跡が起きた?
 □会社を成長させたい人はチェックしてください
 □おもてなし撤廃論──顧客のニーズと自分のウォンツ
 > 5-中期計画と未来予想
 □MG(マネジメントゲーム)のすすめ
 □売るのをやめたら売れていく
 □数字に強くなって利益計画表を作ろう
 □利益とは何か