戦略と戦術のちがい
経営指針書を作成するとき、経営戦略の策定は必須です。 経営戦術という言葉はほとんど使われませんが、戦略と戦術のちがいを考えてみることで、 戦略とは何か、戦略的思考とはどういう意味かをクリアにすることができます。
経営指針書を作成するとき、経営戦略の策定は必須です。 経営戦術という言葉はほとんど使われませんが、戦略と戦術のちがいを考えてみることで、 戦略とは何か、戦略的思考とはどういう意味かをクリアにすることができます。
たとえば知名度が低い、マーケットシェアが非常に低いという悪条件をそのままにしておいて、いくら営業マンの尻を叩いて「ガンバレ、ガンバレ」と叱咤激励しても効果がありません。効果が出るような条件をどのようにつくっていくか。どのようにしたら知名度を上げられるか。あるいは知名度が低いまま売上げを伸ばすには、どうすればよいか。これを考えるのが戦略なのです。
戦略は「負けない体制」をつくることです。現在の条件の「壁」に働きかけ、これを有利な方向にもっていくことです。これに対し、「戦術」は与えられた条件のもとで「戦いに勝つ」ことを目的にしています。
同友会では「経営理念」「経営方針(ビジョン)」「経営計画」の三つを総称して「経営指針」といっています。このように「経営指針」を「理念」、「方針」、「計画」の三つに定式化しているところに同友会らしい特徴があります。