感情を消す。
テーマ |
感情のコントロール,アンガーマネジメント,レジリエンス |
このような方に |
1)キレやすい人、怒りっぽい人。怒りの感情をうまく処理できず、翌日まで気まずい思いを引きずってしまう人。年齢や性別、職業は問わない。 2)日常的にストレスを「発散」したり「抑え」たりしている人。 |
効果・効用 |
1)感情に振りまわされず、心を落ちつかせる技術が身につく。 2)上級者は「執着を手放す」ことの意味が理解でき、悟りを開くことができる。 |
作者メッセージ | 感情のコントロールができたら、人生の悩みは99%解消です。 それができないからしんどいんですよね? ここで、お伝えしたいのは究極の方法。 怒りも悲しみも長引かせることなく消してしまえる。 ちょっとコツがわかったら一瞬で消せる。 なにもビビることのない人生を、ここから始めてほしい。 |
参考図書 |
1)中村天風「心に成功の炎を」 2)ラリー・ローゼンバーグ「呼吸による癒し」 |
文責 | キクゾウ3.2 - 国家資格キャリアコンサルタント・産業カウンセラー |

photo credit: てりまかし via photoAC
こんなにキレやすいのは病気だ
ここに人並み外れて異常に気の短い男がいる。
1年365日
朝から晩まで休みなく怒りっぱなし。
キレまくること十三代 石川五ヱ門斬鉄剣の如し。
生まれつき血の気が多く
救いようのない癇癪持ちで、
息を吸うだけでコンプライアンス違反といわれる。
刺激を受けてから怒りを生成するまでの速度では
西日本で五指に入る。
(=`(∞)´=)
いまからお話しするのは
そんな男の教える感情コントロールなので
それなりの説得力はあります。
光より速い怒りの反射もこれで止まる。
もしかしたらあなたは
怒りより恐れのほうが手ごわいことに 気づいているかもしれませんが、、、
順番からいうとたしかに
不安や恐怖のない心には怒りもありません。
ただ
日常の人間関係では
怒りが問題になることのほうが多いんじゃないでしょうか。
感情のコントロールさえうまくできたら、
職場の人間関係がどれほど改善することか‥‥
それどころか
人生のわずらわしさの大半はなくなるはず。
感情のコントロール
って、
それほど巨大な課題。
職場や家庭の雰囲気を明るく楽しく保つためにも、
最優先して取り組みたい巨大な課題と思わないですか?
自分さえよければいいってもんでもなくて、
そばにいる相手の感情が壊れたら
あなたもその影響を受けるわけだし。
だからこれは
あなたの人間関係全体にとって深刻な課題のはずなんです。
怒り、恐れ、悲しみ‥‥は、
誰にでもあるものなので、
感じないようになろうというのとはちがいます。
勘ちがいしないでほしいのは
感情をなくすのではないということ。
感情に振りまわされないことが、
大切なんですよってこと。
外に向かって感情をたれ流してしまい
まわりの人たちの感情まで汚してしまう
‥‥なんてのは
もう終わりにしたい。
オトナなんだし、
負の感情は長引かせない。
そのための究極の処置法が感情を消すだというわけ。
感じなくするのとは、ちがうよ
はじめからそこにないのではなくて、長引かせないように‥‥
引きずらないように‥‥
振りまわされないように‥‥
と
心の力を強めていって、
だんだんと短い時間で心を平常に戻す。
訓練が進むと一瞬でパッと消せるようになります。
感情コントロールという課題としては、
これが究極の解決法で、
魔法みたいな話ですがほんとうです。
わたしにできたくらいなので、
あなたも現実にできます。
そりゃあ、私だって人間です。
あなた方と比べてみりゃあ、あなた方より以下かもしれない。
裸にすりゃあ、へそはやっぱり一つですよ。
修行して、インドへ行って難行苦行したから、
へそが三つになったってわけじゃないんだから。
だから、私だって、
そりゃあ腹が立つこともあれば、悲しく感じることもある。
恐れることは、生涯ないとはいわないけど、あるかもしれないけど、
今まであんまりありませんでしたけど、
とにかく怒ったり、悲しむことは人並みですよ。
そんなに人を憎むってことは、
生まれてからあんまりしたことがないから、憎まないけども。
それから、
うらやましくもあんなりないけれど、
まあとにかく、とくに怒ることは、私は自分でも、恥ずかしいくらい、
のべつ怒ってたというような人生だったんです。
今でもときどき、そういう気持ちがでますよ。
こう言うと、
「へえー、じゃあ天風、あんまりえらくないね」
「あんまりえらくねえんだ」
「それじゃあ、おれたちと同じじゃないか」
「そう。同じ人間だもん」
ただ、
違うところが一つある。
どこだというと、
同じ怒る、同じ悲しむんでも、
「あ、今、天風先生、怒ったな、今、天風先生、悲しんだな」と、
あなた方に見えないうちに消しちまう。
パパッ、パパッと。
あなた方は、
怒りだしたり、悲しみだしたりすると、
そらもう派手ですぜ。
すぐ第三者に、
「あ、怒ってる、悲しんでる」とわかるようにやりだすね。
そうして、わからせたうえに、
これがまた実に、ほかのことじゃあしんぼう強くもないのに、
そういうときの感情だけは実に念を入れて長く続かせるね。
それを執着というんですがね。 中村天風師「心に成功の炎を」より
ざっとこんな感じで、
できるようになる。
ストレスは発散しても抑えてもしんどい
あいつは好かんとか、腹が立つとか、許せないとか‥‥
そんなストレスフルな感情を、
「パパッ、パパッと消す」なんてことが、
あなた自身にもできるってことを
想像してみてほしい。
消えた感情はどこ行くの?
さぁそこらへんは、
天に昇っていったのかどうなのか、
うまく言えないんですが、
確かに消える。
まるで別人の神経反射を身につけたみたいに
消えるんです。
完全なかたちの消滅は、
さとりへ向かう旅の途中の
我執を落とすプロセスで体得できます。
文字どおり感情を消すという表現が当てはまる
すばらしく気持ちのいい体験です。
ひとつのエクスタシーと表現してもいいくらい。
日常の訓練としては、
瞑想の習慣化を強くおすすめします。
感情を消す措置は
いわば事後処理で、
感情がわき起こってしまってからあとの話ですが、
ふだんから瞑想が習慣になっていて
心機転換の息が飲みこめてくると、
感情が感情としてエネルギーを持つまえに
意識がそれを客観的にとらえてスッと受け流すことができるので、
心が暴れにくくなります。
つまり瞑想は、
予防的な措置といえるわけです。
感情と感情に従って起こす行動の関係を理解していたら
不用意に感情が強まることを防げるので
かなり大切な原則についても知っておくとよいです。
仕事や人間関係でストレスがあるとき、
「ストレスを発散する」
とか
「ストレスを抑える」
という言い方をよくしますけど、
それって?
いったいなんのことです?
あなたがカラオケへ行って歌いまくるのは、
ストレスを発散するため?
いっときそれで心が晴れたような気がしたとしても、
次の日にはまた同じようにしんどくなりません?
へたしたら、
よけいしんどくなるとか?
感情は発散するのもしんどいし
抑えるのもしんどいってことなんですよ。
消えてないからですな。
ストレスは
なくなったわけじゃなくて
依然として
まだそこにあるわけですな。
消したくなければ消さないで
ほんとうに楽になりたかったら消してしまうしかないんじゃないですか。
手品のように消せるもんなら
消してしまいたくは
ないかな?
そんな話をしていたら、
こんな疑問をもった女性いた。
>じゃあたとえば愛する人が死んでしまったときも、
>涙を流さないってことなの?
>悲しくないってことなの?
>そんなの冷たいじゃない?
>人間らしくないじゃない?
──いや、
そういうことちゃうやろ。
なんでもかんでも「早く消せ」って話とちゃう。
泣きたいなら泣きたいだけ泣いたらええやんんってこと。
悲しみは、
ちゃんとここにある。
過ぎたと思っても
また何度でも戻ってくるくらい
深い深い悲しみがここにある。
抱きしめたいなら、
ずっと抱きしめてあげてたらいいんです。
あなたのものなので。
怒りたいなら、
好きなだけ怒り狂ったらええやんってこと。
それがダメと言っているわけじゃなく
ぜーんぶあなた自身の選択ですやんって。
>クヨクヨしててもしかたがない。
>こんなことにいつまでも振りまわされるなんて自分らしくない。
>だからもうこれ以上は長引かせない。
と、
決めるのはあなた。
情感が豊かとか貧弱とか関係ないし
冷たい人だと責められるのも筋ちがい。
むしろ
豊かすぎるからこそ
それをどうにかする悩みも深い。
(。・・。)
怒りや怖れ、嫉妬に憎しみ‥‥
しつこいよなあ~
それはそれはもう‥‥
うんざりするくらい、しつこくて
気が変になってしまうくらい
苦しい。
それをどうにかしたい人のための、
ひとつの処方箋が感情を消す技術なわけ。
これは技術なので、
練習すれば上達するもんなので、
コツがつかめてくれば
すぐに消せる。
恐怖、憎しみ、愛、妬み、貪欲、慈愛、不安、優しさ、
といった心の産物のすべては、やって来ては去って行きます。
執着しているとき、
私たちはそれらが長く続いてほしいと思ったり、
あるいは早く消えてほしいと思ったりします。
しかし無常の法則がわかると、そんな願いが不毛なものであることがわかります。
滝を握りしめることはできません。
この真実を観察することはそれ以外の自然現象を観察するのに似ています。
法則性が姿を現してくるのを見るのは確かに楽しいことです。
***
最後には、あなたの個人史や学んだことをまじえることなく、
物事をありのままに見ることができます。
そうすると執着が弱まっていきます。
それは頑張らねばならないというようなものではありません。
それはただ起こるのです。
***
執着を真に洞察するまでは、執着を手放すことはできない。
しかし、
いったん執着の何たるかを理解すれば、
その戦いはほとんど勝ったようなものだ
***
ある特定のケースにおけるその消火というのは瞬間的で一時的なものかもしれません。
特定の執着が終わっただけですが、その執着は本当に消滅します。
その中でさえも涅槃を前もって少し経験することができます。
私たちは解放の風味を味わい始めます。
真の解放はすべての貪欲、嫌悪、そして迷妄から自由になることでしょう。
私たちはこの世界に住んでいますが、
もはや物事にしがみつくこともなく、押しのけることもなく、
それらから自己をこしらえることもありません。
たしかに、
ブッダが得たような完全な消滅を獲得する人は多くありません。
しかし消滅を味わうことは広い範囲で可能なのです。
消滅というのは抹殺ではないことを理解することが重要です。
修行の初期には恐怖、怒り、寂しさ、情欲といった否定的な状態に直面して、
解放されるためにはそれらを抹殺しなければならないと考えるかもしれません。
そんな類の人間ではありたくないと自我は思うわけです。
おそらく初期の頃は私たちのすべてがそんな願いを持っていますが、
その願いの中に大きな自己が存在します。
そのとき、
私たちが得たいと想像しているのは本物の自由ではありません。
それはある強迫をもうひとつの強迫と交換しただけのことです。
消滅の中には自己がありません。
それは苦しみの終わりであり、
その苦しみは物事を私だとか私のものとして執着するところからやって来ます。
もちろん消滅は痛みの終わりではありません。
身体はまだ病気になりますし、老化しますし、死んでいきます。
しかし、消滅はしがみつく心からやってくる不必要な苦悩の終わりなのです。 ラリー・ローゼンバーグ「呼吸による癒し」より
これ、
しっかり読んだらわかると思うんですが、
ストレスは
発散してごまかしてはいけないし、
抑えこんで見えなくしてしまうのもよくない。
逆なんです。
まわれ右して、
しっかり向きあわないとあかんのです。
憎いなら、
もうとことんその憎しみを外へ引っぱり出してきて、
じっと見つめて見つめて感じて感じて、
ゲロ吐くくらい憎み切る。
>てめえ殺す!
>このままで済むと思うなよ、こら!
>絶対に許さんぜ!
と、
口汚くののしってみたらいい。
(これをやるときに、
津留晃一さんの「M2テクニック」を知っておくと役に立つので、
また別の機会に触れます。)
感じ尽くせば成仏してくれる
心の底から憎い相手がいたとして、ナイフを手にしたあなたの目の前に
そいつが立っているところを
生々しくイメージしてみてほしい。
感じ尽くすこと。
奥へ、内側へ、潜っていこうとする感情を、
外へ、光の当たる明るいところへ引っぱり出して、
じっと意識を向けて感じ尽くそうとしていると、
感情がスーッと消えていく──
その決定的な感触を、
やがてつかむことができるようになります。
キクゾウさんも、
はじめは半信半疑だったけれど、
何回もくりかえしてやっているうちに
消せるようになってきました。
おもしろいのは、
あるひとつの感じ方を、
うまく消すことができると、
もう二度と同じ感情を味わうことはないんです。
免疫ができるんですな。
つまり、
あなたがAという人物を憎んでいたとして、
その憎しみを消してしまうことができると、
もう二度とAに対する憎しみが湧いてくることはなくなる
ってことなんです。
だからといって、
Bという別の人物に対する憎しみまで消えるわけではないんですが、
その場合でも、
ひとつの憎しみを完全に消すことができたなら、
別の憎しみを消すことは以前よりもずっとカンタンになります。
こんなふうに
あるタイプの感情を完全に消してしまった結果、
二度と同じタイプの感情が出てこないことを指して、
感情を成仏させる
と
表現した人がいた。
しっくりくる。
遺体を焼いて出た煙が風にまぎれて消えるように
怒りも怖れも、嫉妬も憎悪も、
現世から消滅して成仏するみたいな感じ。
ヤキモチも恨みつらみも、
まちがいなく自分の心から出たものだし、、、
邪険に扱うと
あの世から舞い戻って化けて出ます。
サッと払いのけるようなまねをしてはいけません。
あなた自身が生んだ感情なのだから
あたかも人格をもって独立した第三者のように
できれば擬人化して接してほしい。
たとえば、
あなた自身の中のしつこい嫉妬の感情に、
「吉兵衛さん」とかいう名前をつけてみたりするといいです。
もっと可愛らしい名前でもいいんですが、
年寄りっぽい名前にしといた。
もうじきポックリ亡くなりそうでいいでしょ?
迷わず成仏してくれたら
いいでしょ?
こちらも読んでみてね