言葉をきれいに

心に浮かんだ感情を、人がいちばんはじめに行動としてあらわすのが「言葉として口に出す」ってこと。 かなり大切な原則にもとづいて、その段階ですでに動機が強められているんですよね。 これが言霊(ことだま)の正体。コンマ数秒で人生の分かれ道です。

ただちに封印すべき言葉

いますぐ、
下記の言葉を封印してしまってください。
使うなってこと。
心の中にドーンとあるのに、
とりあえず口に出さないっていう感じじゃない。
もっときれいに、
心の中のどこにも存在しないように、
きれいにきれいに掃除して消してしまってほしい。
しんどい
疲れた
困る
むずかしい
○○しないといけない
○○したくない
忙しい
嫌い
いやだ
無理だ
つまらない
○○が悪い
もういい
なんで自分が
○○のせいだ
 :
 :

心の中にないものが、
そうめったやたらと口から出てくることはないんだから、
どっちが大事かといえば心の中かもしれないけど。
やっぱり
口に出すっていうのが
消極的な心持ちをいちばん安直に増幅してしまう愚かしい行為ですから、
いちばんはじめに気をつけたいのは口から出てくる言葉です。
従わなければ弱められる
っていう、
かなり大切な原則を、
何回でも思い出して復習してください。
ほんとうに、ほんとうに、ほんとうに大切ですから。
心に浮かんだ汚い感情が、
口から出る汚い言葉によって強化されます。
従えば強まるんです。
消極的な心が強められると、
人はどんどんネガティブに自己否定的になっていきますので、
何をやっても結果はろくでもないわけで、
あたかも引き寄せられるように縁起の悪いことばっかりが身のまわりに起こります。
これが言霊と呼ばれるものの正体だとキクゾウは考えてます。
反対に
バカな上司を見ても、
バカだと感じなくなる心のルート
もある。
(このルートが発見できたときはめっちゃ嬉しい。)
なんの文句もないすごくいい会社なのに、
たったひとり、
よりによって自分の上司だけはどうしようもないバカで、
このバカな上司のために人生が歪められるなんて、
なんてツイてないんだと運命を呪いながら会社を辞めなくて済む。
これ、
基本中の基本だと思うんですよね。
心のお手入れ

基本中の基本です。

こんな言葉が人間関係をネガティブにする

あなたが耳に入れたくない言葉
って、
どんなんか?
大阪のおばあちゃんの、
>アホちゃうか
とか
>なにをごちゃごちゃわけのわからんこと言うとんねん
を聞いて、
不愉快になるタイプですか?
ま、
言い方(そこに動機がにじむ)にもよるんでしょうけど、
わたしは別に不快じゃない。
それが大阪のおばちゃんなんだから、
別にいい。
上方落語の喜六と清八なんだから、
いい。
たとえば、
職場で聞く「疲れた」「しんどい」の連発とか、
どうですかっていう話。
耳に入ってくるだけで
しんどいのがうつりそうになりません?
そこにいない誰かの悪口、陰口はどうです?
同業者の批判とかもそうですけど、
ネガティブな言葉が耳に入ってくると、
自分の心の中にあるネガティブな部分が反応して、
そこに上乗せしてネガティブ増幅がはじまります。
いやでしょ、そういうの。
ふだん自分がつかっている言葉が、
汚れていないかどうか、
あなた自身の価値観を基準に判断してください。
動機に意識を向けながら、
自分がきれいな言葉を使うと、
まわりから汚い言葉を使う人が減っていきます。
わたしはもう、
まわりのネガティブな発言に迂闊につられることはなくなりましたし、
消極的な言葉をみだりに使う人がまわりから消えました。
快適です。
人間関係が快適
だなんて、
10年まえの自分からは想像もできません。
これって、
ありえないくらいしあわせなことなんでしょうね。

日本でいちばん汚い方言?

ま、
わたしも関西人のはしくれですから、
>アホちゃうか
とか、
>ええかげんにせえ
とか

いうまでもなく、
>あのガキいっぺんしばいたろか
とか、
>おまえなに考えとんねんボケ
‥‥等々、
いわゆる吉本新喜劇ライクというか上方落語チックというか、
平均的な日本人よりもかなり乱暴な言葉づかいが身に染みております。
骨の髄まで。
関西弁というよりも、
日本でいちばん汚い方言として称讃を浴びる播州弁ネイティブですから、
かなりヤバいですね。
ためしに、
「いちばんきたない方言」とかでGoogle検索してみてください。
播州人としてはショックを通り越して笑ってしまう結果がでます。
ふつうにしゃべってるだけで、
じゅうぶんパワハラの嫌疑がかけられますから、
マジにヤバいです。
重々自覚して鋭意矯正中‥‥っていうのはウソですが、
申し訳ないなっていう懺悔の気持ちはほんとう。
そんなわたしが、
きれいな言葉をつかいましょうなんて言うと、
>どの口が言うてけつかるんねん!
って、
まわりから一斉に罵声が飛んできそうでコワいんですけれど、
ここでいうところの
きれい or きたない
は、
関西弁のアホ、ボケ、カス‥‥
あるいは播州弁のダボ‥‥
など、
単語レベルのきれい or きたないと質がちがいます。
たとえば‥‥
関西人がしばしば口にする
>どついたろか
には、
ほんとうに相手をグーで殴ろうなんていう意図はないです。
しかーし、
あらゆる体罰が絶対悪とされる昨今、
愛情から出たものとそうでないもののあいだに客観的な線引きができないので、
やはり、
吉本新喜劇ライクなボキャブラリーは、
すべて取り締まられてもやむをえません。
よほど気心の知れた者ばかりの集まり以外では、
全面的に自重すべきという風潮です。
けれど、
ほんとうに自分の心に悪影響を及ぼす否定的な言葉と、
うわべだけ乱暴で下品な言葉はちがうんですから、
そこの見極めはつけられるようになるといいです。
あなたの言葉づかいをお上品な言葉で注意するご立派そうな先生のほうが、
よっぽど心が汚れてるってことがしょっちゅうあるんですから。
うまくバランスとってくださいな。

修行が足りないのはみんないっしょ

積極的な言葉ばかり使っていると、
毎日の生活はぐんぐん前向きで上向きで、
すっきりきれいに澄んできます。
日によって相手によって、いわゆる虫の居所によって、
よけられるはずの汚い言葉がよけられず、
ビチャッ
と、
まるでおニューのスーツにコーヒーこぼしたみたいに心が汚されて、
汚れた心が汚れた言動を生み、
つまらんパンチの応酬に発展という‥‥
くだらない結果になることもあるでしょう。
>あーなさけない(>_<)
って、 自分を責めたくなるでしょうけど、
どんまいどんまい。
ほんとうはそういうときにでも、
>あーあ、またはじまってしもた。
>怒りはじめたなあ~マイマインド。
>寝た子を起こすようなマネしやがってこのクソガキなあ、
>めんどくさいけどなあ、
>今日はどこまで怒ることになるのやら。
>1分か‥‥2分半くらいで止まりゃあええけど‥‥

って、、
自分が腹を立てつつあることに気づいていながら腹を立てる
っていう、
半分は意図的に腹を立てている‥‥みたいな、
客観的に自分を観察できる習慣がついてたらいいです。
観察すれども監督せず

て感じで中途はんぱでもぜんぜんいい。
修行が足りてないのはわれわれ凡人みんないっしょ。
わたしは、
消極的な言葉はほとんど使わないです。
乱暴なボキャブラリーでカモフラージュしてるので、
鈍感な人は気づかないでしょうけどw笑
特に、
自分のを下げるような言葉は使いません。
そうと気づかず迂闊に使ってしまってるってことも、
まずないはず。
「めんどくさい」とか「まいったな」を口にするにしても、
だいじょうぶな場とタイミングを選んでます。
あなたはどうですか?
もしあなたが社長なら、
消極的な言動にお互いに気づきを向ける習慣を、
職場全体に定着させるように持っていってください。
毎年ずーっと根気よく、
経営課題のトップに掲げるといいです。
社員に対して指示も命令もできる立場ではあるが、
そんなもんでは1ミリも動かないのが人の心だってことくらい百も承知ですよね。
だからもしあなたが従業員の立場で、
職場全体の雰囲気を変えよう、
一時的なものでなく、リバウンドもなく、
ずーっと定着するかたちで変えようというなら、
それはとんでもなくグレイトな挑戦。
心から応援します。

いそがしくない人生がいいね♪

では具体的に、
心のお手入れの実践法をお教えします。
手はじめにたとえば
>お忙しいところ、
>すいません。


て言わたとしましょう。
>お忙しそうですね。
とか。
こんなん誰でもしょっちゅうありますけど、
引っかかりやすいとこなんで、
自分は決して忙しくないっていう前提で練習してみてください。
>え?
>ぜんぜんそんなことありませんよ。
>いつでものんびりしてますからだいじょうぶですよ


て返すんです。
>別に忙しいことなんかないですよ。
>余裕で繁盛してますよ。
>人気が出すぎて引っぱりだこなだけですよ

って、
きれいに片づけちゃうといいです。
「いそがしい」って単語は、
ネガティブ度がそれほど高くなく、
むしろ商売人ならまるでいいことのように使われたりします。
が、やはり
「心を亡くす」と書いて字の如く、
心の有り様として快適じゃないです。
デートの断り文句で、
この単語を浴びせられた男子たちの怨念がぎっしり籠もって忌まわしいし。
練習するにはちょうどいいです。
>いやほんま、そうですねん。
>このごろバタバタしてましてなあ、
>おたくの仕事まで手がまわってませんねん。
>ほんますんまへん。

みたいな、
姑息なノリで言わない言わない。
時は金なり
って
ベンジャミンフランクリンの古い言葉もあるくらいですから、
時間がないのは金のないのと同じって考えると
>お忙しそうですね
は、
>貧乏くさいですね
って
言われてるのと同じですやん。
だからそこは
>だれが貧乏やねん!
って
バシッと言い返してやらなあかんとこ。
暗い、元気がない、
しんどそう、
いっしょにいたくない‥‥って人は、
やっぱり言葉がネガティブです。
ほんとうは想念の観察がいいですが、
なんせ目に見えないもんなので、
口から出てくる言葉を観察するほうがわかりやすいです。
観察もするし監督もする
貧乏くさいことばっかり言ってるから本物の貧乏になるんでしょうに。
そこの順序がどうしても理解できないらしいので、
キツく教えてあげたいですけど、
これって人に言われて理解できる心持ちじゃないですね。
>嫌いなものを嫌いって言って何が悪いんですか?
って
シラッと反論されたら、
なんて答えていいかわかりません。
>あなたの言葉ですからどう使おうとあなたの自由です。
>よけいなこと言いました、
>はい、すんません


て感じですよ。
わたしだって40過ぎるまでわかってなかったし、
どうしたもんだか、わたしの息子もかなりネガティブ。
ブチュブチュと、
うしろ向きな言葉を連発にする毎日です。
ありゃまあw(゚o゚)w
親としても社長としても、
まだまだ半人前以下のわたしは、
うまく自分の想いを子どもたちや社員たちに伝えることができていません。
あれが嫌いこれが嫌いって言うかわりに、
あれも好きこれも好きって。
はじめはウソでもいいんで、
肯定の言葉を多めに口に出して、
出た言葉に心のほうを沿わせていくように意識する。
それだけのことなんですけども。
短気なわたしですが、そこは気長に、
まずは自分の言葉からいっそうきれいに磨くことにします。