組織づくりのはじめに

組織と集団はどうちがうか説明できますか。メンバーそれぞれの心のベクトルが合わさってこその組織です。 人間力って何でしょ?リーダーシップって?その高め方は?──そんなことも知らずに人間関係に挑めば、あなたが傷つく確率が上がるだけです。

組織と集団のちがい

本日のお題は「組織づくり」です。
組織づくりがうまくいくなら、
経営がうまくいかないわけがないですから、
大きなテーマですナ。
これには、
人を育てるというテーマも含まれますし。
ではそもそも、
「組織」とは何か?

ていうところから始めましょう。
入社式の訓辞なんかで使い古されたネタなんですけど、
組織と集団はどうちがうか?
説明できますか?
もちろんこれは正解のない質問ですから、
自分なりの言葉で答えていただければけっこう。
あなたが
自分にとって組織の意味するところは何か?

どう定義づけるかによって、
組織づくりの意味もまた変わります。
どんな組織をつくりたいかに関わってくる。
なので、
組織って何か?
自分なりのやつを考えてみてください。
たとえば──
組織とは、
複数メンバーの心のベクトルが合わさることによって、
ひとりひとりがバラバラに活動する以上の
大きな成果を生むことを期待されつつも、
現実には
心のベクトルが合わさることはほとんどない集団のこと。

‥‥なので、
組織づくりとは、
それぞれの心のベクトルを合わせるために続ける
エンドレスな努力のこと。

──みたいな。
キクゾウの定義はちょっとひねくれてますから、
もっといいのができたら教えてください。
まぁとにかく、
悲しいくらいまとまらないもんですよね、
組織って。
大会とかクラブ活動とか祭とか、
損得勘定がなくて期間が限定されているところでは、
感動的なくらいひとつになれることがあるんですけども、
毎日まいにち何年も勤める職場となるとなかなかそうはいきません。
幹部の4~5人はわりと仲がいいけれども、
あとの社員とは亀裂が入ってギクシャクしているとか。
そもそもお役所とか大企業においては、
「想い」「心の向き」というような辛気くさいことは
なるべく排除するシステムができあがっているのかもしれませんが、
小さい組織はそうはいかない。
システムがちゃんとできてないってことは、
制度や規則や理屈では縛れないってことで、
そのぶん人情や気分で動く。
本能や魂で動く。
ややこしいけどおもしろいんですね。
だからこそ経営幹部の出番。
心のベクトル合わせをやるんです。

やっぱりそこか!経営指針書

ベクトルっていうのは、
空間の中で「向きと大きさ」をもった量のことですね。
人はみんなそれぞれ、
向きや大きさが異なる矢印を、
心の中にもってます。
AさんとBさんがそれぞれ
100のパワーを発揮したとしても、
正反対の方向に引っぱりあっているとしたら、
2人とも一歩も進まないわけで、
組織としての成果はゼロになります。
ところがBさんが手抜きして半分しか仕事をしなければ、
パワーが50に半減して、
組織はAさんの引っぱる方向に50進むことになります。
たったこれだけの例からも、
はじめにメンバーの想いの向きや大きさを、
合わせておくことの大切さがわかります。
だからといって
全社一丸
とか、
そんな昭和っぽい思想を持ち出す必要はありません。
それぞれ80のパワーを出すAさん、Bさん、Cさんの矢印が、
ぴったり重なっているとすれば、
組織は240のパワーで前進します。
ややこしい物理の計算はわかりませんが、
その3人が120のパワーを出す条件なら、
矢印の向きが多少ズレていても、
組織全体のパワーとして240を超えることができる。
肝心なのは組織としての成果であって、
それは各人の想念の総和で決まるわけですから、
必ずしも一致団結を目指すことがいいこととはかぎらない。
向きと大きさのバランス感覚
──リーダーの資質が問われるところです。
さてそこで、
やっぱり経営指針書なんですね。
組織の「向き」を示すツールであり、
想念の総和としての「大きさ」を、
いかに最大化するかを描くツールです。

組織はリーダーの「器」で決まる

もしあなたが無免許で、
しかも酒に酔って車を運転するとしたら‥‥
そんな車に乗りたがる物好きが何人いますか?
せめて経営指針書という運転免許を取って、
そのうえに、
日々の心のお手入れで酔いを覚ましてからハンドルを握りましょうよね。
あなたの道具は経営指針書、
それだけでいいでしょう。
あとは、
組織の各メンバーの想念と向きあっていくために、
あなた自身の想念を磨いてください。
>会社は経営者の器(うつわ)以上に大きくならない

よく言われます。
大企業になるとまた意味もちがってくるんでしょうが、
まったくそのとおりだと感じます。
「器」っていうのは人間力のことですね。
要するに、
組織はリーダーの人間力で決まるんです。
そして人間力はその人の心の定まり方で決まる。
心の落ちつきに意識を向けてください。
セカセカしてませんか?
カリカリ、ムシャクシャしてません?
モヤモヤは?
呼吸が浅くなってません?
よく眠れてますか?
舌打ちしたりため息ついたりしてません?
自然にニコニコできてます?

──いくつか思いあたることがあるなら、
組織がどうのこうのというまえに、
まずは自分の心のお手入れに意識エネルギーの8割を使いましょう。
自分の気のもちよう

全面的に責任を取ってください。
朝いちばん、
バナナ型のウンチがツルっと出ておなかスッキリするみたいに、
心の濁りもスッキリ取れた~☆(*^o^)乂(^-^*)☆
きょうの自分はOKだ!
‥‥というゴキゲンな人だけが
「組織づくり」という次のステージへ進めるんです。
なぜって、
自分の心が穏やかに落ちついているのでなければ、
相手の立場や目線でものごとを見たり感じたりすることがむずかしくなるでしょ。
つまり、
まわりの人たちの心のベクトルがまるで感じ取れなくなってしまう。
こうなるともう、
力でねじ伏せるような経営しかできなくなるんですね。
どこまでもまず人間をつくれ。
それから後が経営であり、
あるいはまた事業である。

中村天風師「成功の実現」より

──この言葉を肝に。
でもそんなこと言ってたら、
いつまでたっても事業ができない!
‥‥ですよね(x_x;)
人間ができてないうちの経営は、
人間をつくるための学びの手段だということで
大目に見てもらいましょう。

人間力の計り方

人間力っていうのは、
体重計に乗ったからって計れるものではありませんよね。
じゃあナニで計りましょう?
──それはあなたが受け取った「ありがとう」の数、
相手に届けた「ありがとう」の数、
つまり、
あなたのまわりにあふれている感謝の量で計れるんだそうですよ。
「ありがとう」と声に出して 感謝の気持ちを伝える習慣ができているでしょうか。
いい気分にさせてくれた相手に感謝するのはあたりまえ、
思いどおりにならないことにも感謝してください。
おかげでまたひとつ成長できたわけですからね。
なにがあってもありがとう b(⌒o⌒)d
なにもなくてもありがとう b(⌒o⌒)d
ふだんの気のもちようとしては、
それでじゅうぶん。
内田達雄っていう友だちが、
ありがとうカウンターってもんを思いついた。
ホームセンターで売っているカウンター(数取器)を首にぶら下げて、
「ありがとう」を言うたんびにカチッ。
すばらしいアイデアだと思いません?
これを実践する人がどんどん増えているんです。
わたしのまわりでもはやっている。
感謝の念っていうのを大切に大切に膨らませていけば、
人間力はまちがいなく向上しますよね。
>しんどいのは業績が悪いせいだ。
>赤字が出てるのにニコニコしてられる経営者がいるもんか。
>売上さえ伸びれば気分もよくなる。

‥‥と?
そんな思いこみは改めたほうがよいでしょう。
どんな状況の下でも泰然自若、
落ちついていられるのがほんとうです。
そんなバカな話があるかという方は、
もういちど「成功の実現」をご精読ください。
最初は‥‥
愛だろ、愛。
でしたね。
1日のはじめでもいいし、
1週間のはじめでも 1年のはじめでもよろしいですから、
人間関係全般のはじめの心持ちとして、
愛をもって接すると決めてしまいましょう。
で、次に、
全責任を自分が負うという覚悟を決めます。
なにひとつ他人のせいしないことです。
会社内で起こっていることに責任があるのはあたりまえ。
イモが転がっても自分の責任、
工事で道路が渋滞するのも自分の責任、
となりの奥さんの機嫌が悪いのもきっと自分の責任。
そして感謝。
あれこれ考えても散漫になるだけです。
愛を振りまいて、責任取って、
四六時中「ありがとう」「ありがとう」と口にしていたら、
めったなことでは腹も立ちませんしね。
はじめの足場が決まると、
あとが楽になります。
あきれるくらい
いいことばっかり起こってきます。
社員さん、業者さん、家族、友人、
飼っているイヌやらメダカやらのペットまで、
どの関係も上下なく、
フラットでタイトな感触が満ちてきます。
ここからが各論のはじまりなんですが、
心の軸が定まっていたら万事チョロいもんですよ
o(^o^o)o(^o^)o(o^o^)o