愛だろ、愛。

ビジネスは恋愛とはちがうし子育てともちがう。 職場に愛や恋を持ちこむのは筋違い。 戦場にロマンスは不要。──ほんとうにそうですか。 男ばかりの職場だって、年寄りばかりの職場だって、仕事は人間が集まってやっている。 お客さんだって人間。だったら、喜びの源は愛です。


だのだの、
そんなもん照れくさくって中小企業にはなじまない‥‥

思ったりしてませんかね?
都心のホワイトカラー系は別として、
たしかに中小企業ってところは、
無骨者の集まりみたいなところがありますね。
特に関西の製造業、
だいじょうぶですか?
ロマンスが不足してませんか?
オヤッさんたちの日常会話で、
「愛」が語られることはほとんどない。
家に帰っても
嫁さんにそういう言葉は使わない。
たとえ飲み屋のおねえちゃんが相手でも、
「好っきゃで~」ということはあっても「愛してるよ」とは言いません。
「愛」っちゅうのは、
なにも男と女のあいだのことだけじゃないんですけど。
労使見解にもについての説明はない ┐(-。-;)┌
人財育成は子育てにも似ています。
たっぷり愛情を注がないことにはね。
オール・ユー・ニード・イズ・ラブ =*^-^*=
ラブ・イズ・ストロング =*^-^*=
理屈ではそんなこと百も承知のはずなのに、
それでもやっぱり
愛は割に合わない

感じている経営者が多いです。
>あんだけかわいがってやったのに裏切りやがって‥‥
みたいなセリフ、
ときどき耳にします。
いろんな意味で懲りてるんでしょうねぇ。
育てても育てても
去っていくのが社員です。
それがトラウマになっている。
そういえば昔、
サントリーのCMでこんなのあったでしょ。
『愛だろ、愛っ。』

それが浮かんできて頭の中をまわるくらいになるといいですよ。
強い会社づくり、
溌剌と活力に満ちた組織づくりのはじめの一歩は、
がなくちゃあ始まりません。
なにはなくとも
愛だろ、愛っ。
って感じですよ。
(。・・。)
でもこれね、
行動に移すっちゅうか、
態度にあらわすっちゅうか、
言葉で伝えるちゅうか、
なんかそういうの、
なかなかうまくいかないもんですよ。
だって相手は、
50すぎのオッサンだったりオバサンだったりもするわけで、
ドラマに出てくる「愛」の雰囲気とはほど遠い。
それでもしかし、
たとえどんなにアホくさくても、
をあきらめるな。
マザーテレサの名言に、
「愛の反対は憎しみではなく、無関心である」
というのがあります。
関心をもつことがを実践する第一歩なんだという教えですね。
ギュッと抱きしめてチューしてやれという話ではないんです。
まずは誰でもできる入門編として、
気にかける
という意識づけ

おすすめします。
ほんの数秒、
社員さんやアルバイトさんのことを
思い出すだけでよいんです。
毎朝出勤する前に、
社員ひとりひとりの顔と名前を思い浮かべながら、
全員に「ありがとう」を言うことを習慣にしている社長さんがおられます。
夜は寝る前に、
社員のうちの誰かひとりを選び、
その人がどうしたらいちばん喜んでくれるか、
いちばんしあわせになれるか、
いっしょうけんめい想像して祈るんだそうです。
すばらしい習慣だと思います。
が、
あなたはそこまで立派なことしなくてもいいんです。
>あいつなぁ‥‥
>ちょっと今日はキツく言いすぎてしもたけど、
>いまごろなにしてんねんやろ?

って、
ちょっと気にかけてやるくらいでいい。
>まったくどいつもこいつも、
>だらだら会社に甘えることばっかり考えやがって

とかね、
>なんやあいつら、
>このごろやけにオレにさからうな。
>なんでこのくらいのことがわからんねん

とかね、
なんかギクシャクしてる感じが引っかかるようになったらね、
まずは社員さんたちに対する自分自身の愛情の深さを点検しましょうよね。
社員が何百人いても、
得意先が何百社あっても、
ひとりひとりをていねいに、
ちょっと気にかけて思い出す習慣があればね、
それだけでふだんの声のかけ方とかが変わってきます。
ひとりひとりを気にかける。
自分の行動チェックリストの第1位をそれにしておくと、
ヒット率が極めて高くなって、
よけいなまわり道をしなくて済みますよ。