おカネのしくみ

抱えこむタイプの人には、おカネは入ってきません。 「抱えこむ」という行為の中に、 「お金はなかなか入ってこないもので、すぐになくなってしまうもの」 という観念が刷りこまれているからです。 おカネはちゃんとあとからついてくる。ただし振り返らないことが条件。


ひょっとしたら
あやしげな話になってしまうかもしれませんが、
おカネのしくみを知らずして経営を学ぼうなど本末転倒‥‥
かもしれないので一応。
出資法違反に問われるような展開を予想された方、
どちらかというとその反対です。
おカネは使わなければ入ってこない
みたいな話
ですから。
(ё_ё)
さてあなたは、
お金がいっぱいあったらどうします?
すぐに使っちゃうタイプですか。
わたしの知りあいの中にも、
給料が出たらすぐに使っちゃって、
次の給料日まえにはもういつもスッカラカンってのがいました。
かと思えば反対に、
ちっとも使わないで貯金するタイプもいる。
わたしはどちらかというと後者、
あまり使わないタイプです。
ほしいものがはっきりしていて、
そこにはポンと張りこむが、
それ以外はいたって堅実という使い方。
だからお金に困るなんてことはいままでほとんどなかったのですが、
そのかわり大きく儲けることもできません。
実は、
かかえこむタイプの人のところには、
おカネはなかなか入ってこないんです。
なんでかわかりますか?

「かかえこむ」という行為を起こしているマインドの中に、
おカネとは「なかなか入ってこないもの」であるとか、
「ためるのがむずかしいもの」
という観念が、
すでに刷りこまれているからですね。
使わないからたくさん持っているように見えるだけで、
豊かさをあまり楽しんでないお金持ちっていうのがいるんです。
むかしの人はずいぶん苦労してますから無理もないんですけど、
たいして苦労してないわたしたちは豊かさを楽しみましょう。
かわいいおカネには旅をさせよ
ですよ。
気持ちよく手放して天下の循環回路に乗せていきましょう。
そうすると、
おカネがお友だちを連れて帰ってくる
‥‥そうです。
かつてわたしは、
小銭を使ってこの循環をテストしてみました。
やっぱりほんとうでした。
わたしが旅に出した小銭たちは、
しばらくしてから大勢の仲間を連れて戻ってきた。
なんて親孝行な。
なのでみなさんはもう少し
大きなおカネを使ってテストしてみてください。
商売では損益分岐点というのがありますが、
おカネの出入りを理解するうえで大切な
もうひとつの分岐点

あります。
不安と安心の分岐点
ですね。
不安が優勢だと、
マインドがどうしても守りに入ってしまって、
おカネを旅立たせることがむずかしくなります。
つまり、
使ったパワー以上のおカネが入ってこなくなる
世の中すべからくギブ・アンド・テイク。
どうせなら先にギブしましょう。
日々の仕事をする中にも
おカネを使うシーンがたくさんありますよね。
仕入れでも経費でも、
おカネをかかえこむようにして前かがみになっている人、
背筋を伸ばして両手を大きく広げましょう。
商売上いくら使うかはあまり問題ではないのですが、
どういう気持ちでおカネを使うか

決定的に重要と思われます。
「使ったら減る」と思いながら使うのと、
「使ったら増える」と思いながら使うのでは、
見るからに正反対の結果が起こってきそうですよね。
使う額はいっしょでも、
因果律による結果の差は小さくないのです。
あなたが気づいていようがいよまいが、
かなり大切な原則が裏ではたらいています。
だとしたら気持ちよく出せる範囲で、
なるべく早く、
たくさん使ったほうがよいってことになりませんかね?
お役所に納める税金も
社員に払う給料も、
できるだけたくさん出すぞーっていう気持ち。
ほれほれ、
まだホントに出したわけでもないうちから、
なんだか自分が大人物になったような、
ええ気持ち。
そもそも経費っていうのはかかるもんじゃありませんよ。
かけるもんなんです。
特に固定費はね、
かけなきゃいけないもんなんだそうですよ。
よろしいでしょうか。
長旅をしているあいだにお友だちがいっぱい増えますもんね。
おカネはあとからついてくる
という言葉がありますでしょ。
この想いが、
決定的に重要です。
経営の神さまと称せられる松下幸之助さんも、
利益ははじめに追求するものではなく、
自分に与えられた仕事を一生懸命やった結果として、
いただけるご褒美だというようなことをおっしゃってます。
つまり利益とは、
目的ではなくて結果なんです。
手段になることはあっても目的ではない。
はじめにいくらの利益を目指すか、
目標としての利益額を決めて計画を立てることは重要です。
でもいちばん大切なことは社会に対するお役立ち。
利益はそのお役立ちに対するご褒美として、
あとからいただくもの。
先にやるべきことをやれば、
おカネはあとからついてくるんです。
──え?
>オレにはついてこえへん(▼▼メ)!
ですか。
ま、
そうかもしれません(;^ω^A
おカネは意外とシャイなので、
>ほんまについてきてくれてんのか?
って、
不安でいちいちうしろを振り返るような人にはついていかんのです。
だから、
不安と安心の分岐点が重要だっていうんです。
この分岐点をまだ越えてない人は、
いますぐ越えてください。
安心して安定してしまってくださいってことですね。
実はこれ、
気の持ちようだけの問題ですから、
あなたが現実にどうやって生計を立てているかとは無関係、
実生活の損益分岐点よりも早く越えられます。
でしょ?
日々、
何にでも感謝して生きましょう
ってことですね。