お金は必要×夢は不要
独立のために何が必要か。お金はなくても夢さえあればという人もいるだろう。 が、ここでは夢なんかいらないという話をする。何が真実で何がごまかしなのか。 正反対な2つのアドバイスに惑わされないために、自己のアンビバレンスに向きあおう。
独立のために何が必要か。お金はなくても夢さえあればという人もいるだろう。 が、ここでは夢なんかいらないという話をする。何が真実で何がごまかしなのか。 正反対な2つのアドバイスに惑わされないために、自己のアンビバレンスに向きあおう。
目を見開いたまま
死んだのさ
脳ははたらかない
神経もとぎれとぎれ
からだは冷えて硬くなった
毎日まいにち
僕の友だちの
芝居を見ていた
題は「罪と罪」
魂も抜けているというのに
一心に見つめてた
みんな人形
ひとりよがり人形
目を見開いたまま
死んだのさ
まばたきもしない
だから何から何まで目に入り
そしたら僕
発芽しちゃったのさ
目を見開いたまま
死んだんだ
俺の目を見てみなよ
何もうつってないだろ
なあわかるだろ
俺がどうやって生きてきたか
俺の寝顔を見てみなよ
なあわかるだろ
わかるだろ?
俺がどんな道を歩いてきたか
くつも新しいのに替えて
この目でちゃんと前を見て
俺が考えて歩きたいのさ
このままじゃ悔いが残るから
ほら俺の
泥まみれのくつを見てみなよ
なあわかるだろ
楽じゃなかった
少しも楽じゃなかった
なあわかるだろ
俺は俺をこれ以上責めない
俺の目を見てみなよ
何もうつってない
俺は何て言ってたか
俺の感情はどこなのか
あんたも俺をあやつったひとりなのか
かつて俺が毒を飲んだ日
俺は思った生きるんだと
誰かがクスクスと
笑うのを聞いたとき
さあ俺の
泥まみれのくつを見なよ
ばさばさの心を見なよ
なあわかるだろ
こいつが俺の言い分だって
楽じゃなかった
俺たちは忙しすぎた
じっとしていることがむずかしいんだな
ひとりでいることがむずかしいんだな
おいおまえ
どこへ出かけるんだ
医者が嫌いなおまえ
クスリが嫌いなおまえ
そんなもの必要ないと思っている
けど複雑に肥大しすぎたそのアタマには
やっぱりメスが必要だ
きょうももまた
わけのわからない病魔に襲われて
苦しいか
去年の夏
おまえのからだを汚したのも
実はこいつなんだ
誰と寝て誰の子を宿したかも思い出せない
おまえ
イライラ
この瞬間を解剖するんだ
遅れているとか
取り残されるとか
いったいなんの話だ
くつろげないおまえ
絶えず「前進」を実感していたい
おまえ
またイライラ
虚無感という使い慣れない言葉がよく似合う
この瞬間を解剖するんだ
原因はどこだ?
おまえの過去にはたしかに
不幸なことがひとつあった
すべてのまちがいは
そこから始まったのかもしれないさ
自分の内側にじっとしていられない
何をやっても集中できない
それなら
耐えかねて飛び出すのもいいだろう
けど
行き先がまちがってないか?
そこは所詮一時の気休めだ
同じことのくりかえしだ
耐えかねて飛び出すのもいい
ただ
行き先をまちがうなってこと