スペースクリアリング

断捨離でおなじみでしょうが、持ち物の整理は「心の浄化」と密接に関連しています。 メンタルな意味でエネルギーのブロックをはずしていく作業は、心のスペースクリアリングに他なりません。 これが我執を落とすチャレンジへの第一歩。 楽な生き方への決定打です。



そろそろ捨てたいモノがある‥‥
でもなんか、
置いておかないと困ることがあるような気がして、
どうも捨てられない‥‥
ってこと、
ありますよね。
モノを処分するにあたって、
背中を押してもらいたいときには、
「ガラクタ捨てれば自分が見える」

おすすめです。
スペースクリアリング

キモが次のように──
「いざという時のために」ものを溜めこむのは、
自分の未来に信頼をおいていないことです。
あなたの未来はあなたの想念で作るもの。
ですから捨てたら必要になるのではないかと心配をすれば、
それがどんな些細なものであれ、
全くその通りの状況に陥るのです。
   ***
いらないものを後生大事に持っているのは、
必要なときに必要なものを与えてくれないのだろうと、
天に向かって不信のメッセージを送るようなもの。
だからいつも将来の心配をして、
精神的に不安なわけです。
   ***
ものに執着するもうひとつの理由は、
あなた自身の存在価値がそれと関わっていると感じているからです。
十年前に見に行ったコンサートのチケットの端切れを見て、
「そうだ。
見に行ったんだ」と反芻をする。
   ***
これらのものに囲まれていることによって、
自分の存在価値をより確かなものに感じているのでしょう。
   ***
それを捨てると自分の一部を捨てるような気持ちに(なるのです)。
   ***
人々が「ガラクタ」に執着するのは、
手放すことが怖いから、
整理した時に湧き上がる感情を恐れているから、
捨てたことを後悔するのが怖いから、
不用意で無防備になるのが怖いからです。
   ***
(センチメンタルな思い出の品は) 眺めることなどめったにありませんが、
ただ保管してあると思うだけで満足なのです。
   ***
「ガラクタ」のクリアリングとは、
ものを可能な限り処分して、
将来必要な時に必要なものが手に入るという運命を信頼することなのです。
あなたが「万が一の場合」に取っておくものは、
あなたの恐怖心に他なりません。
   ***
あなたが必要なものは与えられると心から信じれば、
それは現実になるでしょう。カレン・キングストン「ガラクタ捨てれば自分が見える」より

──どうです?
あなたもきっとね、
天に向かって不信のメッセージを送る
ようなことをしてますよ。
心当たりがあったら、
この本を買って読んでください。
捨てられない原因は恐怖心と言われてしまうと、
もう反論できませんよね。
痛いところを突いてます。
逃げ道はなさそうです。
さあ、
覚悟を決めて大掃除を始めましょう。
持ち物の整理は心の浄化と密接に関連しています。
「断捨離」ってもんが流行ったおかげで、
スペースクリアリング的な発想が若い人のあいだになんとなく広まりました。
が、
ほんとうに執着から解放される人はまだ一握りです。
想像以上にディープな取り組みが求められます。
エゴさんは、
一時的に追いつめたとしても、
しつこく、しぶとく、
また息を吹き返しますから。
相手も自分なので、
ややこしい闘いになるのです。
この本を読むと、
モノを捨てることがエゴさんを敵にまわす自爆行為だとわかっていても、
やらないわけにはいかなくなります。
エゴさんが追い詰められていくのがわかる。
あっというまにダンボール箱が3つも4つも、
ガラクタでいっぱいになるでしょう。
バッサリと、
>さて、
>次は何を処分しようか‥‥


見まわすときっていうのはね、
ある意味、快感なんですけどね、
すごい内部分裂、葛藤がありますよ。
エゴさんが、
もちろん猛烈に抵抗しますからね。
あたかも自分の歴史のすべてがそのガラクタに刻まれているような気がして、
ズキズキと痛むのです。
耐え難い苦しみです。
本に書いてあるとおりのことが起こります。
あまりにも図星なんで笑っちゃうかもしれません。
>これはわたしが中学2年のときからずっと大切にしてた‥‥
──ですよね。
でも、
それがなんなんでしょう。
いや、
大切な思い出なのはわかります。
でも、
それがなくなったとしても、
確かにちっとも困りませんよね。
つまり、
なるほどガラクタなのです。
──でも、
捨てるまえにもういちど眺めたら、
>うわ~めっちゃなつかしいなぁ~!
という強い哀愁が湧き起こるにちがいありません。
それほどなつかしいものを、
捨ててしまえという‥‥
もうなにがなんだかわかりませんよね。
アイデンティティーが崩壊しそうになるでしょう。
でもね、
やっちゃってくださいよね。
楽になれます。
そのときせっかくですから、
同時に想念観察も入念にやってください。
ガラクタを処分するときに心に生じる、
一時的な抵抗感をよく覚えておいてほしいんです。
最初はかなり強い抵抗として自覚されますが、
すぎてしまえばやがてなにも感じなくなる。
それどころか爽快感に変わる。
この一連の感触が、
あらゆる習慣を変えるカギになります。
心のスペースクリアリング
すなわち我執を捨てること。
──それをこれから始めましょう。