セレンディピティ この世に偶然はありません。 偶然に見えたとしても実はそれは偶然ではなく、想念が呼びこんだ必然です。 偶然は起こせる。つまり、もはや必然。 まだその感じがつかめない人へのアドバイスは── 頼まれごとは断らない。誘われごとには乗っておく。
セレンディピティ(serendipity) とは、 求めているものとはちがうけれど、 価値のあるものを思いがけず探し当てる能力のこと。 幸運な偶然を起こす力ですね。 偶然力と訳した人もある。 この言葉の持つ感じを大切にしてみよう。 考える人生を抜け出て、 感じる人生を生きていると、 偶然というのは起こせるもんだとわかってくる。 偶然に見えたとしても、 それは偶然ではないとわかってくる。 つまり、 あなたの人生に起こってくる事象はすべて必然。 しかも、 必要なことがベストなタイミングで起きてくるんだとわかってくる。 ではこの、 セレンディピティを高めるためにはどうしたらよいだろうか。 自分のやりたいことがまだよくつかめない若ゾウ諸君には、 まず── 頼まれごとは断らない っていうのと 誘われごとには乗っておけ っていう2つのアドバイスを捧げよう。 この文章は20代の人に向けて書いてます どうせ 自分じゃ何がしたいかわからないんでしょ? だったらなにかこう、 引っぱられる感じとか、なんとなく背中を押される感じとか、 「流されとけ」っていうと語弊があるんだけれども、 うまく流れに身を委ねるというか‥‥ そんな感じ。 そのキッカケが「頼まれること」であったり、 「誘われること」だというわけ。 アンテナ高く、ビビらず、考えすぎず、 要するに、 尻を軽くしとけ ってことなんだけども、 その際に気をつけたいことがひとつ。 あなたがほんとうにおバカさんだった場合、 他人から利用されて終わり ってことが起こります。 一晩だけ遊ばれて捨てられた‥‥とか。 出資金ってものを振り込んだんだけどその後の連絡がない‥‥とか。 相談があるからって呼ばれて行ったらただの荷物運びだった‥‥とか。 ──そういうのは、 実は相手は誰でもよかったというパターンで、 あなたは単にダマされただけ‥‥ と言ってしまえば身も蓋もなくそうなんです。 が、 若いんですから、 ダマされることを過度に警戒するのもどうかと思います。 ダマされるとわかっててダマされてみるのも修行のうちという考え方もありましょう。 おのれのバカさ加減を知るためのバロメータとして使えるんです。 けして尻込みせず、 再起不能の致命傷を負わない程度に受け入れてごらんなさいナ。 そんなことしか頼まれないあなたはおバカさん 。 そんなところにしか誘われないあなたはおバカさん。 でも、 なにも頼まれないよりマシかもしれない。 どこにも誘われないよりマシかもしれない。 それでまた地獄を見たとしてもそれもあなたの責任だ。 けっきょくのところ、 この社会における自分の役割は何か? っていうような問いに自分自身で答えられないあいだは、 貧乏クジを引かされ続けるんだってことがわかってくる。 そしてそのうちきっと、 >あなたを見こんでお願いするんだ。 >これはあなたでないとダメなんだ。 っていう何者かが現れる。 その日を描いてください。 新しい方向へ人生が切り開かれる瞬間ですよ。 ▽ 思考を止める ▽ 頼まれごとは断らない