絶体絶命

ほんとうに危ない状況に追いこまれ、しかもそれに気づいていながら、安心できるようでないと本物じゃないのだという。 絶体絶命の危機、「もうだめだ」の、その瞬間、クンバハカで落ちついてください。 まだだいじょうぶ。 生きているあいだは、まだ死んでない。だから、だいじょうぶ。


野原を歩いていたら虎が追いかけてきた。
松の木の上なら安全だと思って登ったら、
下は底知れない谷だった。
ヒョイと頭の上を見たら大きな蛇がいて、
舌をペロッペロッと出しながら近づいてきた。
足元を見ると谷底へ蔦葛が下がっていたので、
これにぶら下がった。
これで安心と思ったのもつかの間、
その蔦葛の根をリスが来てボリボリ食い始めた。
こんなとき、
どうするか。
ほんとうに危ない状況に追いこまれ、
しかもそれに気づいていながら、
安心できるようでないと本物じゃない
のだという。
あなたが経営危機に直面したとき
思い出してみてほしい。
こんな極限の状況で落ちついていられてこそ、
その人間力は本物といえるんですね。
これに答えて天風先生が仰ったという言葉が
わたしは好きなんです。
>落っこちるまでは生きておりますから、
>そのまま安住してます。