人間活動に専念します。

プログラマの美学

プログラマとして優秀な人は、しばしば人間関係が苦手。 だからといって人間関係を回避するためにITの仕事に就くというのはどうだろう。 コミュニケーションから逃れてどこへ行こうというのか。 どれだけデジタルな世界に生きようと答は「愛」にしかない。


JavaScriptでちょっと遊んでみよう。

ここに
x、y、m、sの4つの変数があるとする。
m=x*y
(mはxとyの積)

s=x+y
(sはxとyの和)
だとする。
ただしxとyの値は、
10000未満の自然数(0を含まない)とする。
タブレットやスマートフォンがすっかり普及し、
「タッチパネル」がますます活躍するご時世なので、
キーボードを使わずに、
タッチまはたマウスクリックだけで、
xとyの値を自由に入れ替え、
そのつどmとsの結果が常に確認できる、
そんなオモチャを作ってみよう。

──というのが本日の例題。
完成イメージはこんな感じです。
m x y
×
 
s x y
 







これ、
ちゃんと動きますんで、
なんかボタンをクリックしてみてほしい。
わかりますよね。
(;^◇^;)ゝ
こういうオモチャをササッと作れる人、
おもしろそうだからいっちょやってみよ
って、
パッとやりはじめる人、
は、
プログラマとしての素質十分といえます。
いくら簡単なオモチャでも、
見栄えもこのくらいそこそこ整えるとなると、
5~6時間はかかるのではないかな?
もっと早くできたという人は
わたしの助手になってほしいくらい優秀” “(/*^^*)/
>数字にカンマがついてたほうが親切だよね?
なんていうところに気づいて、
さらに品質の高いものができた人もすばらしい。
JavaScript(じゃばすくりぷと)は、
わたしたちのいちばん身近なところにあるプログラミング言語で、
いまパソコンでこのページを見ている人なら、
その場ですぐ何か作って遊べる愉快なオモチャです。
たった1つのテキストファイルの中で完結できるし、
ネットにつなぐ必要さえない。

ホームページの基礎となるhtmlについても、
どのていど知っているかを試すことのできる、
基本中の基本中の基本中の基本。
特にこの例題は、
文法としては非常に平易なレベルのものしか使ってませんから、
どうせ遊びなのでとりあえずやってみたらいいですよ。
>ボクはC++しか習ってないので、
>JavaScriptはわかりません。

なんて、
笑えない言い訳はいらないんで、
チャカチャカっとやっちゃってください。
習ってるとか習ってないとかは関係なし。
このくらいパッと見たらわかるくらいでないと、
センスがあるとはいえません。
ウェブに関わる仕事をしたい人は、
スタイルシートだって知らないでは済まされない
‥‥というわけでわたしの会社では実際、
本採用まえの適性試験として、
この例題のような腕だめしをいくつかやらせることにしています。
さっきのがむずかしいという人は、
たとえばこういうのはどうでしょう。




これも動きますんでクリックしてみてほしいんですけど、
これだとスタイルシートも関係ないから10分もあればできますね。
このくらいサッとできない人には、
プログラマはあきらめてもらって、
さっさとちがう仕事を探してもらいます。
要はこんな遊びを
おもしろいと感じられるかどうか?
‥‥なんですよね。
わたしはけっこう楽しんでしまう。
というか、
やりはじめるとついつい没頭してしまうくらいなので、
好きなんだろうなと思います。
30代から40代前半、
わたしのコアコンピタンスはこれでした。
つまり、
他の誰かが書いたプログラムよりも、
高速に大量のデータを処理することのできるプログラムを書くこと。
自分の取り柄はたったそれだけ。
JavaScriptの話ではありません。
わたしの道具はMUMPSです。
処理の高速性には異常にこだわりました。
なによりもソースコードを美しく書くことにこだわりました。
美しいコードで書かれたプログラムは美しく動きます。
無駄なく高速に動くアルゴリズムは芸術なのです。
プログラミングが楽しい人っていうのは、
人間関係が楽しめないタイプが多いですね。
人とのコミュニケーションがめんどうくさくてしょうがない。
わたしはモロにそうだったんですけど、
ま、なので、正直なところ、
パソコンのまえで座ってるだけでお金が入ってくるビジネス

イメージを描いてました。
その部分ではあるていど実現したといえるでしょう。
わたしは、
中小企業にとって実用的なプログラムを書くことに変態的なまでに執着し、
取り憑かれたようにアプリケーション開発に埋没しました。
それがさいわい何億円かのお金になった。
いまでもたくさんの中小企業で、
わたしの書いたプログラムがずっと役に立ちつづけてくれている
‥‥てのは感無量です。
だからもしプログラマ志望のキミたちが、
人づきあいを避ける意図で、
ITの仕事を選ぼうとしているなら、
気持ちはわかるんだけれども、
いつか変わるつもりでそうしてほしい。
止めはしないけども、
ものすごくたいへんだぞということは伝えておこう。
わたしは、
いちどパソコンにかじりつくと、
ひとつのプログラムがまともに動くまで止まらない。
自分を止めることができない

言ったほうがいいでしょうね。
根がアスペルガーなのですね。
働くとなったらムチャクチャに集中して働いた。
そのぶん、
人間アレルギーも極端でしたがな。
いまでは誰に話しても信じてもらえないし、
自分でももうすっかり忘れてしまったくらいですが、
創業当時はまるで誰とも会わなかった。
電話は週に1本しかかかってこないとか。
外で会うのは月に1人か2人。
来客は1年間で2人‥‥
とか。
オオサンショウウオみたいに生きていた記憶が‥‥
それがいまじゃ、
なんでしょうか、これ。
毎日まいにちやかましいくらい誰かが訪ねてきます。
あちこちから仕事の相談を受ける。
引き合いは途切れない。
男女問わず年齢も問わず飲みに誘われる。
なんだかモテていたりもする(*^_^*)
老眼も進んで目が疲れやすくなってくると、
パソコンに向かうのもしんどくなってきて、
プログラム書いてるよりしゃべってるほうがラクでいいんですけど、
つまり社交性なんてあとからなんぼでも向上させられるものですよ。
あなたがもしいま人間ギライでも、
それはいまだけの一時的な話です。
根っからじゃない。
自分ギライもいまだけ。
もうずいぶん長く続いているようでも、
いつか終わります。
After all said and done…
愛は強めていくことができるもの。