そうねぇ、わたしのことメンターって呼んでる子もいるくらいだから。
たしかにいまの若い子は「メンター」とか「師匠」とか、乱発しすぎよね。
メンターが4人も5人もいるって、すごく違和感だわ。
おっしゃるとおりです。わたしもときどき師匠と呼ばれたりしますけど、
だれかれなく師匠と呼んでるんだとしたら、ちょっとシラけますよね。
このページの内容を動画でも解説しています
メンターって何だ?先生のことじゃないの?
このサイトでは、メンターをひとつの職業ととらえています。
IoTやビッグデータ、AIの浸透によって起きている
第4次産業革命
を背景に、
新しく生まれた職業だといえます。
>はあ?
>メンター業と産業革命がなんか関係あんのかよ?
っ
て思われるかもしれませんが、
ないわけないんですね。
メンターという存在は、
昔っからあったわけなんですが、
もっと神々しいまでに尊く、
とても近寄りがたい教祖さまのような遠い存在というニュアンスだったように思います。
もともとの語源は、
ホメロスっていうギリシャの詩人が書いた叙述詩、
「オデュッセイア(The Odyssey)」に登場する人物の名前に由来してまして、
メントール(Mentor)という男なのですが、
オデュッセウスという王さまが信頼する賢者であり、
王は自分の息子テレコマスの教育をこの男に託しました。
メントールは、王の息子にとって、
良き指導者、良き理解者、良き支援者としての役割を果たしたところから、
英語でメンター(mentor)と言われるようになりました。
精神的な意味では遠い存在のようですが、
実際には近くにいて常に見守ってくれる存在だということがわかります。
もちろん、
いまでも本質的な意味では変わらないんですが、
じゃあなぜ、
近ごろメンターと呼ばれる人が増えてきているのか。
「メンター業」というような言い方そのものが、
最近でこそチラホラと出てきているようですが、
4~5年前まではほとんどなかったはずです。
そもそもメンターって、
>おいらがメンターだよっ!
>メンター業やってますよ!
っ
ていうような軽々しいもんじゃなく、
育ててもらった側が敬意をもって恩人をそう呼ぶものだからですね。
「先生」っていう存在にも近いんですけど、安っぽい使われ方も多いですから、
それよりは「師匠」に近いです。
とにかく雲の上の存在。
それをあたかも「稼ぐ手段」のように見なす傾向は、
場合によっては冒涜にもつながりかねませんから注意が必要かもしれません。
それでも、
いまどきの「メンター業」はこれから増えてきます。
個人と個人のあいだの地理的な隔たりがネットによって取り払われ、
自分の「師」を自分の意思で探し出して選べる時代になったからです。
メンターの指導や助言を受ける側のことをメンティ(mentee)といいますが、
要は、
メンターとメンティのマッチング精度が格段に上がった
ことが
職業メンターの多発現象を生んでいる第一の理由です。
それに加え、
スカイプ、チャットワーク、Zoom、YouTube‥‥といったインフラのおかげで、
双方向、片方向を問わず、
太くて熱いコミュニケーションが可能になりました。
文字だけでもなく、声だけでもなく、
視線や表情まで伝えられます。
教えたい側は教えたいことを、
習いたい側は習いたいことを、
いつでもどこでも直接的につながってやりとりできるようになったのです。
権威主義の上になりたっている大学とか、
アホらしくって行ってられるかって感じるほうが自然じゃないでしょうか。
そうね。大学で習ったことなんて、いまの収入とまったく無関係ね。
もっと早くからお金の稼ぎ方とか習いたかったわ。
日本の学校じゃ大事なこと教えてもらえないってことなの?
人生後半ってどこからなの?
ミッドライフクライシス(人生中盤の危機)‥‥40代前後に起こる心理的危機のこと。自分が本当に求めていたものを見失い、価値観が揺らぎ、葛藤が起こる。人生はこんなものか、このままでいいんだろうかと、説明のつかない虚しさに襲われ、うつ病や不安障害に陥るケースもある。生き方の転換がうまくできず、約8割の人が激しい混乱を経験するといわれる。
昨今多発していて、
これからも増え続けるであろう職業メンターは、
年齢も性別も関係ありません。
専門的な「強み」を備えていることは絶対条件かもしれませんが、
それよりも人間的な魅力のほうが重視されるからです。
ご年配の方であれば誰しも
>なぜこの若さで、
>ここまで人生を悟っているのかこの若僧‥‥
と、
思わずたじろいだ経験がおありでしょう。
それなりに専門的な知識や技術、幅広い社会経験を身につけ、
実地での生々しい体験を経て、
人間的にも成熟していることがメンターには求められますから、
ここは中高年層ががんばりたい領域でもあります。
ただボサーッと生きてるだけじゃ、
歳はとってても中味はスカスカ、
人間力も磨かれてないのが当然なわけで、
メンターというにはふさわしくありません。
それを中間検証して確認させてくれるのが、
ミッドライフクライシス
という
人生のありがたい大ピンチなのです。
かなり大きな危険が自分に迫っていることに、
わたしはなかなか気づくことができず、
間一髪、あぶないとこでした。
人生後半全員メンター!
──このスローガンには、
危機にもひるまず、
うまく心機転換を図ってなんとか切り抜けてほしいという、
あなたへの激励の意味をこめています。
わたし自身の、しんどかった日々を思い出して、
あそこに二度と戻らないために、
自分とあなたの両方に発破をかけてるんです。
あなたはもしかしたらいままさに、
ミッドライフクライシスに足を取られているかもしれません。
それならなおさら気合いを入れて、
心の向きを変えてください。
自分が儲けることばっかり考えてちゃダメですね。
ノウハウはぜんぶオープンにして、
伝える、教える、手放す、譲る‥‥
自分がやってきた以上に役立ててもらって稼いでもらう。
前半と後半で、
生き方を変えてみたらどうかというご提案です。
それでこそ「折り返し」じゃないでしょうか。
女子は男子とちがって自分の下り坂をもっと敏感に察知してるわよ。
ま、女としてのピークと人間としてのピークはちがうからね。
どこまでが前半でそこからが後半かなんて、線引きむずかしいわね。
メンター業で成功するための条件
あなたが人生前半で積みあげてきた経験等を活かし、メンティの立場からメンターの立場へと社会的な役割をシフトしていくにあたり、
それを成功させるための条件は3つ。
- 「強み」が明確で伝えたいことがある
- どんな相手に伝えたいか
- 伝え方
ですね。
「強み」の話は、
耳にタコができるほど聞かされてきたかもわかりませんが、
こちらも口すっぱく何度もくりかえしてます。
わたしのコミュニティでは
謙遜禁止をルールにしてますが、
>わたしは○○○が得意で、
>その分野ではトップ5%に必ず入ります。
とか、
自信のあるポイントを堂々と言い切れる人ってほんとうに少ないです。
自分は神だ、カリスマだ、
勝利者だ、天才だ、選ばれし逸材だ‥‥と、
毎夜暗示をかけてから寝るくらいがちょうどいいので、
さっさく今晩から実践してみてくださいね。
メンターになれるような気がしないなら、
やっぱりなれないもんなんで。
「強み」がはっきりすれば、
あなたはきっとそれを誰かに伝えたくなります。
まわりにいる人もまた同じように、
自分の「強み」にできる何かを探し求めていることに気づくからです。
伝道師としての使命感に目覚めてください。
お互いに引きあう誰かに巡りあうために、
ペルソナを設定するという段階があります。
的に向かって矢を射るイメージで、
あなたのブランドを発信していけば、
メンターとメンティのマッチング成立です。
あとは伝え方。
ネット環境の飛躍的な普及のおかげで、
リモートでも、
そばにいるのと遜色ないコミュニケーションがとれるようになりました。
恋人同士なら遠距離はちょっと寂しいですが、
学びあう関係ならリモートで事足ります。
そのかわり、
表現力をマックス豊かに保つために、
あらゆるデジタルツールを駆使する必要があります。
固定電話が一家に一台しかなかった時代に思春期をすごしたわたしには、
時代の流れの速さが凄まじすぎて、
くらくら目まいがしそうな感覚にもなりますが、
まだ生きている以上はついていくだけです。
とまあ‥‥
雲の上の存在になろうっていう話なだけあって、
ずいぶん遠い道のりに見えるでしょうから、
やっぱり自分には無理なんじゃないかと、
だんだん心が折れそうになるのもうなずけます。
この3つの条件を一足飛びにクリアするくらい
いちばん確実で手っ取り早い方法があるんですけど、
何かわかりますか?
──そう。
あなたが心の底から信頼できるメンターにあなた自身が出会い、
すべてをメンターから教わることなんです。
師匠と呼べる存在でも同じことですが、
絶対的な関係性が保たれた相手からすべてを学びとることが、
あなた自身の想念に理想的なメンター像を植えつけることになり、
その想念があなたを理想的なメンターに作りかえてくれます。
教わることの具体的な中味ももちろん大事ですが、
メンターのあり方そのものを五感で受けとめることのほうがもっと大事です。
あなたもまたメンターの道を志しているのならば、
いくら遠隔でコミュニケーションできる環境が整っているといえども、
直接メンター本人と会い、
いっしょにすごす時間をつくってもらったほうがいいですね。
これはもう理屈を超えてそう信じていただければ。
そっか、オレまだメンターって感じの人から何も教わった経験ないわ。
だからイメージがわかないんだなぁ。うん、やっぱ自己投資って、こういうところで必要だよな。
動画にゲストで登場♪
コミュニティのメンバーを
紹介します!
ハートフルトークトレーナー
1987年7月、兵庫県生まれ。水野 彩(みずのあや)
内弁慶な性格を直そうと、高校卒業後は吉本新喜劇に入ろうとするも親に猛反対され、泣く泣く大学に進学。 卒業後、人生の目標もなく無機質な生活を送っていたころ、コミュニケーションで悩む若者が想像以上に多いことに驚く。 人の心に触れ、人の心を奮わせる話し方には法則性があるにちがいない。 そんな話法を「ハートフルトーク」と名づけ、その初代トレーナーとして、ひとりでも多くの人がトークに自信をもてるよう導くことがライフワークに。